映画「イニシエーション・ラブ」は、映像化不可能とされた乾くるみのベストセラー小説を、ヒットメーカーの堤幸彦監督が実写映画化。
物語をSide-AとSide-Bに分け、若い男女のせつない愛の行方を描き出す。
そこで今回の記事では、映画「イニシエーション・ラブ」ネタバレ・あらすじ!ラストシーンの意味と伏線考察・感想を紹介します。
それでは最後までお読みください(^▽^)/
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映画「イニシエーション・ラブ」解説
バブル全盛期の静岡で就職活動をする大学生の鈴木は、合コンで出会った歯科助手のマユと交際を開始。
鈴木はマユと釣り合う男性になろうと自分を磨いていたが、就職が決まった彼は東京本社へ転勤となる。
それを機にマユとの間に少しずつ距離が生まれ始め…。
キャスト
- 鈴木夕樹:松田翔太
- 成岡繭子(マユ):前田敦子
- 石丸美弥子:木村文乃
- 鈴木夕樹:森田甘路
- 海藤:三浦貴大
- 梵ちゃん:前野朋哉
- 望月大輔:森岡龍
- 北原鉄平:矢野聖人
- 大石肇:藤原季節
- 松本優子:吉谷彩子
- 青島ナツコ:松浦雅
- 渡辺和美:八重樫琴美
- 松島ジュンコ:大西礼芳
- 日比まどか:佐藤玲
- 桑島課長:山西惇
- 渡辺部長:木梨憲武
- DJ:山寺宏一
- ホテル受付:村岡希美
- 石丸詩穂:手塚理美
- 石丸広輝:片岡鶴太郎
スタッフ
- 監督:堤幸彦
- 原作:乾くるみ
- 音楽:ガブリエル・ロベルト
- 脚本:井上テテ
映画「イニシエーション・ラブ」ネタバレ・あらすじ

映画「イニシエーション・ラブ」のネタバレを含んだあらすじを紹介します。
合コン
大学4年生の鈴木夕樹は、友人の誘いで合コンに参加します。
そこで出会った成岡繭子に一目惚れし、彼女とのデートを重ねるうちに惹かれ合っていきます。
繭子からは「たっくん」という愛称をもらい、彼女のアドバイスでよりおしゃれに気を使うようになります。
お互いの距離が縮まり、ついにたっくんは繭子と初めての経験をし、彼女との関係が深まっていきます。
クリスマス
クリスマスが近づく中、たっくんは繭子に特別な夜を提供するために男らしさを磨くことを決意します。
そして、ホテルでのディナーを計画し、繭子との素晴らしい時間を過ごします。
繭子が妊娠
物語は後半へと移り、たっくんは東京の本社への異動が決まり、繭子との関係は遠距離となります。
新しい環境での出会いや友人たちとの交流もありながら、たっくんは同僚の石丸美弥子に次第に心を奪われていきます。
繭子との遠距離恋愛に罪悪感を感じながらも、美弥子との時間がますます楽しく感じられ、ついには彼女と関係を持ってしまいます。
しかし、その間に繭子が妊娠していることが発覚し、たっくんと繭子は困惑しますが、最終的には子どもを堕ろす決断をします。
その後、たっくんと繭子の関係は不穏になり、たっくんが誤って美弥子の名前を繭子に呼んでしまい、二股の事実が明らかになります。
たっくん
たっくんは東京に戻り、クリスマスは美弥子の家族と過ごすことになります。
しかし、彼は最後に繭子のことが気になり、予約していたホテルに駆けつけます。
そこで繭子を見つけて駆け寄るたっくんですが、そばにいたのは驚くべき人物、冒頭で紹介された鈴木夕樹でした。
更に、美弥子の口からたっくんの本名が『辰也』であることが明かされ、全てが一変します。
結末
この結末には衝撃のトリックが込められています。
観客には前半と後半の主人公が同一人物だと錯覚させ、実際には鈴木夕樹と鈴木辰也という別々の人物を見せています。
さらに、時系列が後半部分が前半の一年後だと思わせておきながら、実際は同じ時期であり、繭子が二股をかけていたことが明らかになります。

映画「イニシエーション・ラブ」ラストシーンの意味
物語終盤で明らかになるのは、「マユ」と「美弥子」が同一人物である可能性が極めて高いことです。
これにより、「Side A」と「Side B」は同じ時間軸上にあるのではなく、「並行する時間のように見えるが、実際には時間軸がずれている」ことが示唆されます。
この仕掛けにより、観客はそれまでの物語を再び振り返らざるを得なくなります。
具体的には、マユは静岡で出会った時と異なり、東京で再登場した際にはスリムで洗練された女性になっています。
この外見の変化が、別人だと観客に思わせるトリックとして巧妙に機能しています。
しかし、彼女の特徴的な仕草や言葉遣い(例:マユの口癖や行動)が共通していることが、ラストでの気づきのカギとなります。
このどんでん返しの意味は、恋愛が必ずしも「美しい理想」だけで進むものではなく、隠された嘘や策略が存在する可能性を象徴しています。
また、「イニシエーション」というタイトルが示す通り、主人公タッくんにとってこの恋愛は「試練」であり、「大人になるための儀式」であったと考えられます。
映画「イニシエーション・ラブ」伏線考察
マユの外見の変化
マユは「ぽっちゃり体型」で料理が得意な家庭的な女性として登場します。
しかし、Side Bでは洗練された都会的な女性・美弥子として再登場。
これは、時間軸の異なる別の女性だと思わせるためのトリックですが、実際にはダイエットや美容整形による変化だった可能性が暗示されています。
名前の暗示
マユ(真弓)と美弥子(みやこ)の名前は、微妙に音が似ています。
この音韻の共通点は、彼女たちが同一人物であることを示唆しており、観客に違和感を抱かせます。
タッくんの成長と関係の変化
東京に出たタッくんは見た目や行動が洗練され、以前の自分から変わっていきます。
この「変わりゆく自分」と「変わる相手」の対比が、物語の終盤で大きな伏線として機能します。
電話のタイミング
Side Aでは、タッくんが東京で新しい生活を始めるたびに、マユとの電話がぎこちなくなっていきます。
この「すれ違い」は遠距離恋愛の問題に見えますが、実際には同じ女性(美弥子)との新しい関係が始まる布石でした。
「恋人」と「友人」関係の違い
Side Bの美弥子はタッくんに「友人として距離を保つ」姿勢を示しますが、これは過去のマユの振る舞いとは異なるように見せるための演出です。
しかし、映画を通じて両者の仕草や言葉遣いが一致している点が、観客に違和感を与えます。
映画「イニシエーション・ラブ」感想
映画「イニシエーション・ラブ」は、一言で言えば「視聴後にもう一度観返したくなる映画」でした。
前半はシンプルな恋愛映画として進むため、青春の甘酸っぱさを楽しむ感覚で気軽に観ていましたが、後半の展開でその印象は一変しました。
特にラストシーンでは、全ての伏線が一気に収束し、驚きとともに感情が揺さぶられます。
観賞後に心に残ったのは、「人間関係の表と裏」というテーマ。
恋愛は表面的には美しく見えても、そこには無数の感情の駆け引きや、嘘、葛藤が存在します。
それらが「イニシエーション」として描かれ、恋愛の成熟過程を鮮やかに表現していました。
また、1980年代の雰囲気が非常にリアルで、時代背景が持つ温かみや、少し不便だった時代ならではの恋愛の形も魅力的でした。
映画「イニシエーション・ラブ」面白いポイント
ポイント1: 1980年代のノスタルジー
映画全体を彩るレトロな小道具や音楽が魅力的です。
ビデオテープやラジカセといった小物から、1980年代ヒットソングまで、時代を忠実に再現しており、当時を知る人には懐かしく、若い世代には新鮮な世界観が広がります。
ポイント2: 驚愕のどんでん返し
ラストシーンで明かされる「時間の仕掛け」が最大の見どころです。
一度観ただけでは理解しきれない伏線が張り巡らされており、二度目の鑑賞で初めて気づくポイントも多いです。
ポイント3: 魅力的なキャラクターたち
主人公の成長過程や、マユの意外な一面など、キャラクターの深みが見応えを増しています。
特にマユは、観る者の印象が180度変わる巧妙な描写がされています。
まとめ

今回の記事では、映画「イニシエーション・ラブ」のネタバレを解説しました。
映画「イニシエーション・ラブ」は、乾くるみのベストセラー小説を原作とし、松田翔太と前田敦子が主演を務めた青春ラブストーリーのようでありながら、驚愕のどんでん返しが隠された話題作です。
映画全体に張り巡らされた伏線と、最後に明かされる衝撃の真実は、多くの観客を驚かせました。
原作ファンのみならず、初めて触れる方にも新鮮な体験を提供する作品です。
鑑賞後には、もう一度ストーリーを振り返りたくなる奥深さが魅力の本作。
観るたびに新しい発見があるため、ぜひご自身でもそのトリックとテーマをじっくり楽しんでみてください!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました^^

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