映画「青春18×2 君へと続く道」ネタバレ・あらすじ・考察

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映画「青春18×2 君へと続く道」のあらすじやネタバレ・考察 映画ネタバレ・感想

映画『青春18×2 君へと続く道』は、かつて台湾で出会った日本人女性との初恋と約束を胸に、時と国を超えて日本へと一人旅立つ主人公の物語です。

台湾で話題を呼んだ紀行エッセイが原作で、国際的な映画スターである張震(チャン・チェン)が映画化を企画し、監督には日本映画界で注目を集める藤井道人を指名しました。

そして、藤井道人監督初の国際プロジェクトとして、日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』が2024年5月3日から日本全国で公開されました。

本記事では、映画「青春18×2 君へと続く道」あらすじやネタバレ・考察をしていきます。

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映画「青春18×2 君へと続く道」とは?

映画「青春18×2 君へと続く道」とは?

引用:映画「青春18×2 君へと続く道」公式サイト>>

今年公開された作品で主演し、ma賞にノミネートされた人気俳優のグレッグ・ハンがジミー役を演じます。

韓国ドラマへの出演が決定し、また、台湾で公開されるスタジオジブリ映画『君たちはどう生きるか』ではアオサギ役の吹き替え声優を務めるなど、アジア圏で注目を集める彼が日本へ進出します。

アミ役には、数々のヒット映画やドラマに出演し、日本の若手女優の中でも確固たる地位を築いてきた清原果耶が抜擢されました。日台のW主演が実現しました。

さらに、米津玄師の『Lemon』MVなどを手がけ、藤井監督とは以前からタッグを組んできた今村圭佑が撮影を担当します。

日本と台湾の美しい風景と時代の変化が描かれ、岩井俊二監督の恋愛映画『Love Letter』(1995)の雪景色の場面をオマージュしたり、心の原風景に触れるようなエモーショナルでノスタルジックな世界が描かれています。

日本と台湾、18年の歳月を超えた初恋の記憶をたどる旅が始まります。

『余命10年』のスタッフが贈る、新たなラブストーリーが誕生しました。

 

映画「青春18×2 君へと続く道」のあらすじ

18年前の台湾で物語が幕を開ける。

高校生のジミーのアルバイト先に現れたのは、日本から来た4つ年上のバックパッカー、アミだった。

ふたりは夏を同じ店で過ごすうちに、ジミーは徐々にアミに淡い恋心を抱くようになる。

夜道をバイクで2人乗りしたり、映画を観に行ったりと、2人の距離は縮まっていくが、突然、アミが日本に帰国することになる。

気持ちの整理がつかないジミーに、アミは「ひとつの約束」を提案する。

時が経ち、あるきっかけで久々に実家を訪れたジミーは、日本に帰ったアミから18年前に届いたハガキを見つける。

初恋の記憶がよみがえったジミーは、過去と向き合い、今を見つめるため、初めての日本での一人旅へと出発する。

アミとの思い出の曲を聞きながら列車に乗るジミーの目的地は、彼女の故郷。

果たして、ジミーはアミとの再会を果たすことができるのだろうか……。

 

「青春18×2 君へと続く道」ネタバレ考察

 

2006年の台湾、2024年の日本

物語は2024年の台湾から始まります。

36歳のジミー(グレッグ・ハン)は大学の同窓生とゲーム会社を共同経営していますが、周囲の決定により取締役職を解任され、故郷の台南に戻ります。

実家で18歳の時に受け取ったハガキを見つけ、それは彼がKTVで働いていた時に出会った日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)からのものでした。

アミはお金がなくて店で働いて宿泊を交換しており、若いジミーは彼女にすぐに魅了されます。

会社の取締役としてのジミーは最後の仕事のために東京へ行き、任務を完了するとゆっくりとした列車で旅に出ます。

東京を出発し、鎌倉、長野、新潟を経て、福島へ向かう途中、ジミーはさまざまな人々に出会い、初恋の相手であるアミとの思い出を振り返ります。

 

「日本映画」と「台湾映画」の間

「日本映画」と「台湾映画」の間で、この作品の日本部分はロードムービーのようであり、台湾部分は旅行映画のようなスタイルです。

スクリーンに現れる台湾の文化は、二人乗りのバイク、夜のライトアップされた賑やかなナイトマーケット、ジミーとアミが一緒に寺院を訪れるシーン、ジミーの父親が手で淹れた台湾茶、そして空に昇る天燈など、すべてが「まさに本物の台湾文化だ」と叫びたくなるようなものです。

本来、これらのシーンの多くは「アミが見る台湾」であり、したがって日本の視点で台湾を描写することにはその必然性があります。

初恋の懐かしい物語を回想する中で、台湾の街並みはしばしば「レトロなノスタルジア」と形容されますが、写真家の今村圭佑のカメラワークによって、現地の風景が緊張感に満ちた独特の方法で時折描かれ、絶妙なバランスが保たれています。

一方で、日本の部分は完全に「ジミーが見る日本」とは言えません。

列車の外の雪景色は見事であるものの、風景よりも、日本の部分は人物に重点が置かれており、台湾でも人気のある日本文化が多く登場します。

例えば、漫画『SLAM DUNK』やゲーム『桃太郎電鐵』、監督岩井俊二の映画『Love Letter』(95年)、日本の国民バンドMr. Childrenが主題歌を歌うなど、これらの文化表現がスクリーンに登場する日本よりも、その存在がより強く、Jimmyの物語を支えています。

この映画では、日本と台湾それぞれの俳優だけでなく、両国の土地と文化が交錯しています。

結果的に、制作側がこれらの要素を解釈する立場も曖昧になります。

――このため、この作品が「日本映画」と「台湾映画」の間で揺れ動く印象を与えるのは、間違いなくこのような「揺れ動き」から来ているのでしょう。

 

青春18きっぷ

原作は作者のライフー(賴吉米)が2014年にウェブサイトに投稿した旅行記で、JRの「青春18きっぷ」を持って日本各地を旅する体験を描きながら、初恋の相手であるアミとの思い出を回想しています。

プロデューサーの黄江豊(ロジャー)がこの旅行記を見て、4年かけて映画の脚本を執筆し、その後、監督の藤井道人が映画の脚本を完成させました。

映画の撮影計画が進行する中で、原作の著者は自ら小説化し、2024年2月に台湾で出版されました。

映画は原作のウェブサイト旅行記を基にしており、2024年にジミーが一人で日本を旅する様子と、2006年にジミーとアミが台南で過ごした時間を行き来しながら物語が展開します。

日本の部分では、人生の岐路に立つジミーが旅行中に青春時代の初恋を回想し、冷色系の画面が彼の内なる孤独感を表現します。

一方、台湾の部分では、過去の感動的で忘れられない初恋を称え、鮮やかな暖色系の画面が暑い台南を思わせます。

女性主人公のアミのキャラクターは、日本の少年漫画で描かれる「憧れの姉」を思わせる雰囲気があります。

彼女は捉えどころのない要素を持っており、先ほど言及した『消失のバレンタイン』といった、台湾の恋愛映画の女性主人公とも共通点があります。

さらに、男性が成長して初恋の物語を思い出し、日本文化への憧れを抱く様子は、台湾のヒット映画『あの頃、君を追いかけた』(2011)を思い起こさせます。

しかしながら、これらの多層性があっても、時間や国境を軽々と越えることができる脚本自体は決して複雑ではありません。

むしろ、この作品全体の基盤はシンプルで繊細です。

映画の核心に触れるため、細部にこだわりすぎることを避けるよう努めていますが、物語の後半では劇的な展開が見られ、これは監督の藤井が過去に取り上げたテーマとも共通しています。

実際、このような展開はウェブのオリジナル散文と酷似しており、藤井監督がこの作品を撮影するのに最適だと感じさせます。

 

「日本映画のようだ」「台湾映画のようだ」

「日本映画のようだ」「台湾映画のようだ」と感じるのはどこでしょうか?

内省的で濃厚なラブストーリーが「日本」のようであり、活気に満ちた青春が「台湾」のようであると感じるのかもしれません。

しかし、逆に考えればそれも一理あります。

しかし、両者とも異なる結末を持ち、乾いた空虚感を残すのも興味深いです。

このような多様で見事なスタイルは、まさに「台日合作」で生まれるものであり、最後に再び許光漢の演技を称賛したくなります。

彼が映画全体の雰囲気を引っ張っているのです。

 

まとめ

「青春18×2 君へと続く道」ネタバレ考察

引用:映画「青春18×2 君へと続く道」公式サイト>>

以上、映画「青春18×2 君へと続く道」のあらすじやネタバレ・考察しました。

いかがでしたでしょうか?

映画「青春18×2 君へと続く道」は台湾では、3月14日に先行公開され、日本では5月3日に公開しました。

他にもシンガポールや香港などといったアジア圏を中心に公開されているので、日本と台湾のみならず、海外でも話題になっています。

日本と台湾の合同映画をぜひご覧ください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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