「君と世界が終わる日に」は、日本のテレビ界で初めて本格的なゾンビアクションドラマとして注目を浴びました。
予測不能なスリリングな展開と、愛する人を失う過酷な状況が視聴者に深い印象を与え、2年連続でHuluの視聴者数ランキングで年間第1位を獲得するなど、「きみセカ」は大成功を収めました。
そして、シリーズ初の劇場版「きみセカFINAL」が遂に公開決定しました。
竹内涼真が演じる熱血な主人公・響の物語が、この完結編で終わりを迎えます。
物語はユートピアと呼ばれる超高層タワーを舞台に展開し、迫りくる響の最期のカウントダウンが始まります。
響の長い旅と戦いの日々が、果たしてどのように幕を閉じるのか。
感動と涙のゾンビサバイバルが、新たな展開を刻みます。
本記事では、君と世界が終わる日に FINAL 」の ネタばれを含んだ感想を紹介していきます。
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劇場版「君と世界が終わる日に FINAL 」のあらすじ
希望の塔、ユートピア。
しかしながら、その内部には人間の欲望から生まれた絶望の塔がそびえ立っております。
ユートピアでは、この世界を救う唯一の方法とされるゴーレムと呼ばれる怪物に対抗するワクチンの研究が行われていました。
その研究のため、特別な抗体を持つ少女が研究材料として選ばれます。
その少女の名はミライ。
彼女は間宮響の娘でした。響は、ミライを救い出すことを決意し、ユートピアに集まった5人の男たちと共に行動することを決めました。
男たちもまた、愛する人を救うため、家族や友人を守るため、そして自ら生き延びるために、さまざまな手段を選択し、初めは意見の相違はあったものの、やがて響の信念に共鳴し、共に戦うことを決意します。
しかしながら、そこにはタワーの罠やさまざまな裏切りが待ち受けておりました。
響は父親としての覚悟を決め、自らの命よりも大切な子供への想いを胸に、襲い来るゴーレムや、ワクチン開発のために手段を選ばない残酷な人々との戦いを続けられました。
彼には、最期が迫っていたのです。
劇場版「君と世界が終わる日に FINAL 」の ネタばれ・感想
“自己中心的な人間たちが巻き起こす悲劇的な状況の中で、それを打開しようと奮闘する様子が描かれるゾンビ系サバイバルドラマ。
いくつかの疑問点があり、それを解決するためにドラマを視聴し始めた。
10話を視聴した段階で、疑問点が解消され、新たな感想を持つかもしれない。
ドラマを視聴しながらパンフレットを読んでいたところ、Season4までがHuluで配信されており、さらにSeason5も2月からHuluで独占配信されることを発見した。
全ての謎が解明されるのはかなり先のことになりそうだ。”
“Hulu版の展開がつまらなくなってきたので、期待していませんでしたが、意外に面白かったです。テレビ版だけで十分だったのではないかと感じました。
恐らく、Hulu版は観なくても楽しめるでしょう。余計な寄り道をしすぎた感があります。
物語がきちんと終わったと思ったら、続編を匂わす終わり方でした。うーん。
しかし、劇場にはほとんど客がいませんでした。
テレビ版から時間が経っており、Hulu版を観ていない人も多いでしょう。
出演者のファンでなければ、観に行こうとは思わないでしょうね。”
“シーズン1のみを視聴した後に映画を鑑賞しました。
全シーズンを見ると待ちきれないので、その選択をしました。
邦画としては珍しく、アクションシーンが非常に迫力がありました。
主演の竹内涼真、高橋ふみや、堀田真由の演技がとても上手だと感じました。
観客の予想を裏切り驚きを与える描写が多かったと感じました。
ドラマと同じく、先の読めない展開に目が離せませんでした。
物語の最初に砂漠を歩いていたのは、”未来”の20年後の描写であったことは、映画の長い尺を生かした演出だったのではないかと思います。
また、映画やドラマという枠組みにおいては許容できる描写や、少し現実味に欠けると感じる部分もありましたが、それも含めて楽しむことができました。
音楽に関しては、ドラマの方が良かったという期待もあり、少し残念に感じました。”
“初日と2日目で計2回鑑賞しました。
まさに最高の作品に出会えました。
科学者によって開発された「ゴーレムウィルス」により世界が滅亡した世界を生きる間宮響のサバイバルストーリー。
そして、本作は長年にわたるドラマの集大成であり、間宮響の結末を描いた劇場版作品です。
衝撃的だったのは、本作で主題歌を担当する菅田将暉の特別出演でした。
彼が演じたジンの兄役は出演時間は短かったものの、大きな印象を残しました。
辛さを表現した姿勢、震える非力な体、光を失った瞳。
全てが被検体そのもののようで、鳥肌が立ちました。
「俺を殺してくれないか？」という実の兄弟に対するセリフは、言うのも言われるのも辛すぎました。
間宮はゴーレムウィルスに侵されていく来美を目の前で見てきたため、その辛さを知っているからこそ、涙ながらにトドメを指す姿に胸が苦しくなりました。
大和が防火扉を開けるためにロープを使い、窓ガラスを割って下の階に行くシーンは、非常にカッコよく、興奮しました。
「Ray of Light」が流れるタイミングも完璧で、胸が高鳴りました。
そして、遂に葵とミライに再会します。
静寂に包まれ、間宮が近づくと「この人誰？痛いことするの？」というミライの言葉。
首藤シンジへの怒りを必死に抑えながらも、父として最善の選択をする間宮の姿が、非常にカッコよかったです。
藤丸は人間の欲望の果てを表現したような人物でした。
自らの欲望のために仲間を裏切り、ジンの兄のあんな姿を見たにも関わらず、すぐにワクチンを打つ姿が印象的でした。
人は追い込まれた時にあのようになってしまうのかと思うと、怖くなりました。
正直なところ、自分にゴーレムウィルスを打ってまでミライを守ろうとする姿に衝撃を受けました。
涙ながらにミライに語りかける姿や、ミライの傍にいられない苦しみとゴーレムウィルスに侵される苦しみにより丸まって震える姿に、涙が止まりませんでした。
そして、謎の少女とその連れの2人と老人。
同じ時間軸で進んでいると思っていたが、まさかの20年後のミライ、大和、葵、西条だったのは驚きでした。
よく考えてみれば、ジンの兄がミイラ化していたのが伏線だったのかもしれません。
そこに残されたカメラの記録。
間宮からの最後のメッセージ。
涙を流し、震えながらミライへの思いを語る姿を見るのも苦しく、ここでも涙が止まりませんでした。
目は白く濁り、肌はただれ、腕もないゴーレム化した父にトドメを刺し、楽にする姿は本当に辛かったです。
死んだ人に何かを供える姿は切なく、儚く、美しいから、とても好きです。
大ヒットドラマということもあり、正直、ハードルは非常に高かったと思います。
それなのに、求めていた以上のものを作り出せたのは、長年にわたり演じてきた竹内涼真の努力とこだわりがあったからでしょうし、今が旬の新人俳優たちを起用したことも非常に大きかったと思います。
キャスト、演技、演出、ストーリー、疾走感、全てが大好きで、最高の作品でした。”
“日本のゾンビ映画は一般的にはあまりクオリティが高くないものが多い中、特殊メイクなどの面ではかなりの水準を保っている作品があります。
この作品は、最初は地上波のドラマとしてスタートし、その後Season4までがHuluで配信され、最終章は映画という展開を辿りました。
主人公の竹内涼真と飯豊まりえが最初から最後まで出演していたのに対し、最終章では飯豊まりえの出演が見送られました。
今回、高橋郁哉や堀田真由などが新たにキャスティングされました。
ストーリーの途中から20年後の世界に移行した際、2人の年齢変化がほとんど感じられず、生存しているはずのないキャラクターが生き残っているなど、ツッコミどころはいくつかありますが、全体としてストーリーは十分に楽しめました。
エンディング後には、意味深な映像と音声が提示されますが、それにもかかわらず、なぜかまだ続編があるのかという疑問が残ります。”
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まとめ
以上、劇場版「君と世界が終わる日に FINAL 」の ネタばれを含んだ感想を紹介しました。
人気シリーズがファイナルということもあり、最後はどうなるかが気になっていた方が多かったでしょう。
感想としては賛否両論あり、「演技が素晴らしい」「日本のゾンビ映画はイマイチが多いけどこの作品は良かった」との声や「劇場にあまりお客さんがいなかった」「イマイチだった」などの声もありました。
人それぞれ好みはありますが、名作なのは間違いないでしょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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