映画『マッチング』では、土屋太鳳がヒロインを演じ、アプリで知り合う男性役にはSnow Manの佐久間大介、そしてアプリの開発者役には金子ノブアキが出演しています。
物語は、マッチングアプリで出会った相手が実は別人だったことから始まります。
主人公は新しい恋を求めていたが、すべてが思わぬ方向に向かっていくという展開が待ち受けています。
この映画は、身近な恐怖をリアルに描いた作品であり、観る者を不安にさせるでしょう。
本記事では、マッチングのあらすじやネタバレ、感想を紹介していきます。
マッチングのあらすじ
出典:マッチング公式サイト>>
豊島区のホテルで新婚夫婦の残忍な殺害事件が発生し、その後も結婚したばかりの夫婦たちが次々と顔に傷を負い、鎖に繋がれた状態で殺されるという事件が相次いだ。
これらの被害者たちの共通点は、マッチングアプリ「Will Will」を通じて出会い、結婚していたことだった。
警察は「Will Will」に注目し、その頃、ウェディングプランナーとして働く輪花は、充実した仕事の一方で恋愛に奥手であることに悩んでいた。
父親に育てられた輪花は、週末になると父親と居酒屋で夕食を共にし、「29歳になる娘の週末の相手がお父さんなのよ」と愚痴っていた。
友人で同僚の尚美は、心配する輪花に「Will Will」への登録を勧め、輪花は新たな出会いを求めて登録する。
一方で、「ナガタウェディング」はマッチングアプリ連続殺人事件の影響で会員数が激減し、アプリの運営会社「Will Will」と連携を結ぶことになる。
輪花はアプリで相性の良さそうな吐夢と会うことになり、初デートの水族館で現れた吐夢は、プロフィールとは異なる暗い雰囲気を持つ男だった。
吐夢は不幸な運命について語り、次第に輪花をストーカーのように追いかけるようになる。
輪花は恐怖を感じ、アプリのプログラマーである影山に相談する。
影山は吐夢が以前もトラブルを引き起こした人物であり、その話を聞いた輪花は動揺する。
一方で、連続殺人事件を調査する警察は、被害者たちが輪花が担当した結婚式場に共通して関わっていたことを知り、輪花に話を聞こうとする。
同時に、輪花の家には父親宛に謎の電話がかかり、父の様子がおかしくなる。
輪花の父親は25年前に不倫関係にあり、その相手である節子がシングルマザーであることが明らかになる。
節子との関係は出会い系チャットで始まり、輪花の父親が別れを切り出しても応じなかった。
ある日、節子に背中を刺され、その事件が輪花の母の行方不明に繋がっていた。
マッチングのネタバレ
出典:マッチング公式サイト>>
東京の豊島区に位置するあるホテルで、新婚夫婦が残忍に殺害される事件が発生しました。
さらに、結婚したばかりの夫婦が次々と顔に傷を負い、鎖で繋がれたまま手を繋いだ状態で殺される事件が続発。
被害者たちは共通してマッチングアプリ「Will Will」で知り合い、結婚していたことが判明しました。
警察は事件の背後にある可能性があるとして、「Will Will」に注目する中、ウェディングプランナーの輪花は、仕事に忙殺されつつも恋愛に縁がない日々を送っています。
輪花は母親が幼い頃にいなくなり、父親に育てられた過去を抱えており、週末には父との晩餐を楽しむものの、29歳にして恋愛に不安を感じています。
心配する友人で同僚の尚美から「Will Will」への登録を勧められ、輪花は新たな出会いを求めて登録します。
一方で、「ナガタウェディング」と連携することでアプリ会員が減少した「Will Will」の運営会社との仕事が進んでいきます。
輪花がマッチングした相手・吐夢との初デートでは、プロフィールとは異なる暗い印象の男性に出会います。
吐夢は不運な過去を告白し、次第に輪花にストーキングのような行動をとります。
恐怖に襲われた輪花は、「Will Will」のプログラマーである影山に相談します。
しかし、影山もまた吐夢が以前にトラブルを引き起こした人物であることを告げられ、輪花の心は揺れ動きます。
「アプリ婚」した夫婦たちの連続殺人事件が進行する中、警察は輪花が関与していたことを突き止め、事件の真相を追求します。
一方で、輪花の父親の首吊り死体が発見され、その原因が殺人なのか自殺なのかは不明です。
輪花はますます孤立してしまいますが、影山が示すものを見るため、輪花は彼と共に古ぼけたアパートへ向かいます。
アパートで影山は、そこに住んでいた女性の狂気に満ちた生活を明かし、自らの過去と復讐の意図を輪花に語ります。
輪花の父との不倫関係、そして節子との出会いが事件の鍵となります。
輪花は逃れようとするものの、吐夢の登場により事態は一変。
警察の到着で事件は終息します。
吐夢が入院している病院で、輪花がお見舞いに訪れると、二人の関係は複雑なものとなります。
事件の背後には影山のみが関与しており、吐夢は無実であったことが明らかになります。
吐夢と輪花は再び水族館でデートを楽しむが、輪花が手を差し伸べると、吐夢は微笑みながらその手を受け入れます。
影山はアプリ連続殺人事件の件で事情聴取を受けていたが、彼が殺したのは片岡夫婦と尚美のみだと言う。
最後に血のついたナイフを洗う吐夢の姿で、映画は終わります。
マッチングの感想
出典:マッチング公式サイト>>
土屋太鳳さんの演技は、ただ苦しむだけでなく、身体全体で感情を表現しており、その姿には素晴らしさを感じました。
特に泣き叫ぶシーンでは、彼女の辛さが見ている側にも共感を呼び起こし、涙がこぼれるほどでした。
普段はそういった役柄を演じることが少ない土屋さんの姿に、心臓が締め付けられるような感覚がしました。
佐久間大介さんの演技も素晴らしく、怖いストーカーとしてだけでなく、愛情を求める姿が際立っていました。
吐夢を初めて見た瞬間、彼の瞳から光が失われているのを見て、ゾッとしました。
普段の佐久間さんを知っている人でも、この映画での彼の演技に驚くことでしょう。
金子ノブアキさんは通常、ワイルドな役柄が多いイメージですが、今回の作品では爽やかな性格と裏腹に、ミステリアスで不気味な役柄を演じています。
表と裏の顔が急激に変わる役柄に、恐怖を感じましたが、その演技力には感嘆しました。
新たな恋を求めてマッチングアプリで出会った相手から、被害に遭ったり騙されたりすることは、映画だけでなく現実社会でもよくあることです。
出会いがあるということは、愛の形も多様であると言えます。
四つ葉のクローバーを例に挙げると、この作品には歪んだ4つの愛の形がありました。
まず輪花は、愛する人々を失いながらも、恐れるものがなくなったと感じるまで成長しました。
父親の嘘やストーカーの恐怖も経験し、運命の出会いにも疑いを持っています。
次に吐夢は、不運な運命に生まれたため、愛に飢えています。
深い愛を持つ彼は執着心が強く、気になる女性にはしつこく付きまとうことがあります。
そして影山は、苦しむ母の姿を見て育ち、愛の深さを知りました。
次第に精神的に苦しむようになります。
最後に影山の母節子は、不倫関係に囚われています。
愛が憎しみに変わり、輪花の父を刺し、輪花の母を拉致監禁するまでに至りました。まさに深い愛憎劇の主役でした。
マッチングアプリ全体が悪いわけではありませんが、初対面の人との出会いには慎重になるべきだと思います。
まとめ
以上、マッチングのあらすじやネタバレ、感想を紹介しました。
サスペンス映画『マッチング』は、婚活アプリがもたらす恐怖を描いています。
知らない人々が出会い、結婚相手を探す過程で生じる恐怖を描き、その裏には不倫による家庭崩壊と、それによって犠牲となった子どもへの将来の危機も描かれています。
この作品は、二重、三重の意味で観客を考えさせるものです。
土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキといった俳優陣に加え、晩年の節子を演じた斉藤由貴の愛憎込めた演技が、作品の怖さを増幅させています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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